古民家鑑定士って何? ③うちの古民家の耐震性は?

古民家鑑定

現在、我が国で建築されている木造軸組構法住宅の99%が在来工法なんですね。

伝統構法はなんと1%程度

伝統構法は構造そのものの美しさがある建物です。
耐震の考え方もこの2つは異なります。

伝統構法は免震的(制震的)構造で「力を吸収して逃すのに対して
在来工法は耐震的構造で「揺れを伝えない構造といえます。

在来工法に関しては、宮城県沖地震発生から3年後の昭和56年に制定された新耐震基準以降に建てられたものは一定の安全性があると言われていますが、それ以前の建物も依然使用されており、平成7年の阪神・淡路大震災でも、損壊や倒壊が多数発生しました。

一方、伝統構法はどうだったかというと腐朽やシロアリの被害がない健全な建物では、建物本体、収容物ともに被害を受けず安全性について社会的な認知は高まったそうです。

あるある
よくある話ですね。
伝統のある昔ながらのものが、どんなに優れているかって話ですよ。

伝統構法vs地震

どんな風に伝統構法が地震に耐えるかというと「②伝統構法と在来工法」で書いたように、伝統構法は基礎がコンクリで固めたものでなく、玉石の上に乗せているんですね。

強い外力が加わって、柱が石からはずれたとしても、構造体は壊れないという仕組み

あとは土壁が壊れることで外力を吸収して、木組だけで固められた構造体はしなって、土の上に乗せた瓦が落下することで建物の復元力を助けるのです。

在来工法vs地震

地面と一体化された基礎に構造体ががっちりと緊結されていて、地震の外力がそのまま構造体に伝わっちゃうという訳です。
おまけに柱や梁は伝統構法のように太い木材を使っておらず、壁が外力を負担しているのです。

そんな、無情な、、、
壁にそんな重荷を背負わせて、、、不憫な、在来工法の壁よ。。。←イミフ

木の性質を考えればしなったり曲がったり、力を逃す、そんな木の性質を生かした伝統構法が自然な使い方であるという訳です。

 

え?
うちの家は一体どっちなの?
耐震は大丈夫なの?
壊した方がいいの?
それとも手を加えた方が良いの?

そんな疑問にお答えするのも、古民家鑑定士のお仕事と言っても良いでしょう。

④・・で、古民家鑑定士って何?

タイトルとURLをコピーしました